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クラウドERPのメリット・トレンド・選定ポイント

クラウドERPは、企業の業務プロセスを効率化し、経営資源を最適に活用するためのツールです。

特に中小企業においては、少ない導入コストで運用負担の軽減が期待できるため、クラウドERPの活用は極めて重要となります。

今回は、クラウドERPのメリットや最新トレンドなど自社に適したERPシステムを選ぶ際のポイントをご紹介いたします。

1.クラウドERPの5つのメリット

コスト削減
クラウドERPは初期投資が少ない傾向にあります。

ハードウェアやサーバを自社で用意する必要がなく、月額料金で利用できるため、企業規模に関わらず導入しやすいのがポイントです。

また、運用・保守もベンダー側で行うことが多く、人件費や管理コストの削減につながります。

※運用・保守がすべてベンダー側で行われるわけではありません。企業側でも一定の管理や運用が必要です。

導入の容易さ
クラウド環境で提供されるため、システムのインストールや設定の手間がかかりにくく、
短期間で導入することができます。

これにより、新しいシステムへの移行がスムーズになります。

システムの柔軟性と拡張性
ビジネスの成長に応じて機能を追加したり変更できるため、自社のニーズに合わせた運用が可能です。

特にパブリック型では、多くの企業とリソースを共有することでコスト効率も高まります。

リアルタイム情報共有
クラウドERPはデータをリアルタイムで更新・共有できるため、迅速な意思決定が可能となります。

これにより、経営陣は常に最新の情報に基づいて判断を下すことができます。

BCP対策
クラウドサービスは災害時にもデータが保護されているため、事業継続計画(BCP)としても有効です。

データセンターは地理的に分散していることが多く、一箇所で問題が発生しても他の場所からアクセスすることが出来ます。

2.クラウドERPの最新トレンドと技術革新

AIと機械学習の活用
クラウドERPではAI技術を活用したデータ分析や予測機能が強化されています。

これにより、市場動向や顧客ニーズをリアルタイムで把握しやすくなります。

IoTとの連携
IoTデバイスとの連携によって、生産ラインや在庫管理におけるリアルタイムでのデータ収集が可能となり、業務効率化が進んでいます。

モバイル対応とリモートワークの推進
クラウドERPはインターネット接続さえ出来ればどこでも利用できるため、リモートワークなど柔軟な働き方に適しています。

セキュリティ技術の進化
クラウドERPベンダーの多くはセキュリティ対策に力を入れており、高度な暗号化技術やアクセス制御機能などが強化されているため、安全性向上につながっています。

3.クラウドERPのコスト分析

クラウドERPの初期費用は、一般的にオンプレミス型ERPに比べて低く抑えられます。

クラウド型では、ハードウェアの購入や設置が不要であるため、初期導入費用は数十万円から数百万円程度で済む場合が多いです。

※具合的な費用についてはシステムの規模やベンダーによって異なります。

ライセンス費用

ユーザー数に応じた月額料金が一般的で初期費用は数万円~

導入サポート費用

システム設定やトレーニングにかかる費用も含まれるが、クラウド型は比較的安価

カスタマイズ費用

カスタマイズが難しい場合が多く、必要な機能が標準で提供されることが多いため追加の開発費用が発生しにくい

運用コストについては、クラウドERPはサブスクリプションモデルを採用しているため、月額または年額での支払いが発生します。

これにより、必要な機能やユーザー数に応じて柔軟にコストを調整することが出来ます。

月額料金は通常数千円から数万円程度であり、ユーザー数が増えるとその分コストも増加します。

4.クラウドERPのセキュリティ対策

クラウドERPのセキュリティ対策は、企業がデジタル環境でのデータ保護を強化するために必要不可欠な要素です。

<クラウドERPの主なセキュリティ対策>

1.多要素認証(MFA)の導入
ユーザー認証を強化するために、パスワードだけでなく、
生体認証やセキュリティトークンを使用することで不正アクセスを防止する。

2.定期的なソフトウェア更新
クラウドERPプロバイダーが自動的にソフトウェアが更新し、
最新のセキュリティパッチを適用することで脆弱性が軽減される。

企業側でも自社で使用するアプリケーションやシステムの更新を怠らないことが重要。

3.アクセス権限の厳格な管理
最小権限の原則(POLA)を適用し、ユーザーには必要最低限の情報への
アクセス権のみが付与される。

また、定期的に権限を見直すことも重要。

5.クラウドERPのカスタマイズ

クラウドERPのカスタマイズは、企業の特定のニーズに応じてシステムを調整する重要なプロセスです。

以下に、カスタマイズの必要性やメリットついてご説明します。

業務効率化
カスタマイズによって業務フローに最適化された機能を追加することで、手作業や重複作業を削減し、効率的な運用が可能になります。

データの一元管理
自社のニーズに合わせたデータ管理が実現できるため、情報の可視化や迅速な意思決定が可能になります。

操作性の向上
従業員が使いやすいインターフェースを提供することで、システムへの適応がスムーズになり、業務の生産性向上につながります。

6.クラウドERPの選び方

自社に適したクラウドERPを選ぶには、以下のポイントを抑える必要があります。

①自社の課題解決につながるか
自社の業務上の課題を明確にし、それを解決するために必要な機能が搭載されているかを確認します。

今の業務フローを見直し、必要な機能を洗い出すことが重要です。

②コスト
導入コストと運用コストを比較検討します。

クラウドERPは初期費用が低く抑えられることが多いですが、月額利用料や追加機能によるコストも考慮する必要があります。

カスタマイズ性
クラウドERPは一般的にカスタマイズ性が低いですが、特定のニーズに応じたカスタマイズが可能な製品もあります。

④セキュリティ
クラウドERPはデータが外部サーバに保存されるため、セキュリティ対策が非常に重要です。

⑤サポート体制
導入時や運用中のサポートがいかに充実しているか見極める必要があります。

まとめ

クラウドERPは企業の業務効率化やコスト削減を実現する強力なツールであり、
現代ビジネスにおいてますます重要性を増しています。

自社のニーズに合った製品・プランを選ぶことで、コストを抑えながら効率的な業務運営を行うことができるでしょう。

 

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